セールスポイント
・ふじりんごがたっぷりと入っている。
・サイズが3種類ある。
・添加物とバターを使っていない。
パンの家エム・ワンについて
1988年、山梨県北杜市に設立された「パンの家エム・ワン(以下、エム・ワン)」は焼き菓子の製造・販売を行っている洋菓子店です。
店名からパンを多数取り扱っていると思われるかもしれませんが、現在はパン屋としては営業しておらず、主にパイ菓子を取り扱っています。
八ヶ岳高原の豊かな自然の中に店を構えていることを利用し、湧き水を使った洋菓子は『安全で美味しいパイ』のモットーにて作られています。
現在は関東の百貨店を中心に生協やゴルフクラブなどで販売しており、特別な日に売れる傾向にあります。
エム・ワンのアップルパイの特徴
「エム・ワン」ではアップルパイの他に金時パイやブルーベリーパイ、季節限定の紅玉のアップルパイなどを扱っていますが、看板メニューは国産ふじりんごを使ったアップルパイとなっています。
いずれの商品も価格で言うとやや高めですが、その代わり、ギッシリと詰まった各種素材はフルーツの味を堪能することが出来ます。
中でもアップルパイには大きな特徴として「ショート」「ファミリー」「デラックス」と三種類のサイズが用意してあり、ショートから順に約18cm、25cm、40cmと好みの大きさを選ぶことが出来ます。
特にデラックスの大きさは中々見ることが出来ないジャンボサイズであり、この大きさに感動する人もいそうですね(笑)。
レビュー
今回紹介するのは「エム・ワン」の「アップルパイ ファミリーサイズ」です。
▼パッケージ。
こちらの製品には動物製油脂(バター)と添加物を一切使っていません。
▼中身。
ファミリーサイズですが、昨今の1,000円前後のケーキ類と比べるとかなりの大きさであり、実物を見ると食べごたえがありそうと確実に感じるはずです。
▼端っこの断面。
カットしたものがこちらであり、解凍後にオーブンなどで少し焼けばサクサクとなりますが、基本はリンゴのシロップが染みたしっとりとした生地となっています。
形がしっかりと残ったりんごは程よい歯応えを残しており、ふじりんごの優しい甘味と香りを楽しむことが出来ますね。
又、中身を活かすためにパイ生地にはバターを使っておらず、後味がサッパリとした仕上がりになっています。
▼中心部はより厚めに。
中心部となるとりんごの量は当然ながら端の部分よりも多くなっており、りんごは二段重ねと非常に贅沢ですね。
「エム・ワン」の「アップルパイ」は香りと酸味のある紅玉を敢えて使わずに、ふじりんごを選んでいるので、りんごを煮る時に砂糖と洋酒、シナモンを少なめにしてあり、何処となく日本人に親しみがある様に感じます。
うっすらと生地の間から覗いているのが干しぶどうであり、一般的に食されているレーズンよりもやや小ぶりですが、味と食感の変化を作り出している隠れた脇役です。
総評
管理人もりんごは紅玉なら良く煮ますが、ふじりんごで作ったシロップ煮も違った美味しさがあることを発見しました。
パイ生地が多い方が好きな人もいるかもしれませんが、こちらのアップルパイは生地が少なめであり、ふじりんごの美味しさを主に楽しむ、軽やかなスイーツとして作っています。
酸味が少なく、しっとりとしたパイ生地は日本人の老若男女が楽しめる日本のアップルパイでしょう。