セールスポイント
・冷凍と思えないサクサク生地と滑らかなクリーム。
・パイ生地を使った独特の歯応えがある。
・濃厚かつ上品な甘さのカスタードクリーム。
PÂTISSERIE LUPAN(パティスリー ルパン)について
2015年、東京都日野市に設立された「パティスリー ルパン(以下、ルパン」はオーナーがワインソムリエという異色のスイーツ店であり、パティシエと共にワインに合うケーキを製造しています。
様々な洋菓子を販売している専門店であり、看板メニューは「ガトーフレーズ」「フルーツタルト」「シュークリーム」などです。
全体的に上品な甘さに仕上げることで、ワインの味を損ねること無く、子供にも好かれる味わいを目指しています。
又、地元の活性化の為、日野市で作られた野菜や卵を積極的に使用しており、実勢女子大学やトヨダビールなどとのコラボメニューも作っています。
-
【実食】個性的な高級パウンドケーキ【パティスリールパン】
・ワインソムリエのオーナーが設立したパティスリー。
・欧州を彷彿させる強い風味と味わい。
・デザートとしてだけではなく、洋酒にも合う。続きを見る
こちらのメーカーの製品は色々と試している所ですが、個性的なパウンドケーキも良品でした。
ひのたまシュークリームとは?
午前中に売り切れることが多い、1日30個限定の人気商品であり、パイ生地を使ったカスタードクリームを使ったシュークリームです。
現在(2022/09/13)、販売されている味わいは以下の4種類となっています。
「濃厚カスタード」
「ダブルチョコレート」
「ほうじ茶クリームと黒蜜」
「キャラメルりんご」
「ひのたま」という商品名は『日野産のたまごを使った』という意味であり、実店舗では「ひのたまロール」というロールケーキも製品が販売されています。
レビュー
今回紹介するのは「パティスリールパン」の「シュークリームアソート4種」です。
▼梱包材は多め。
余計なものを入れないこだわりにより、消費期限が短い「ルパン」の製品は特殊な冷凍技術「瞬間冷凍」によって、できたての美味しさをそのまま届けられる様にしています。
▼手前がシュークリーム、奥2つがケーキ用。
商品によってはギフトボックスの色を選べます。
▼よくあるタイプのケーキケース。
▼シュークリームの説明。
▼中身。
▼特殊な個別包装がされている。
こちらの袋は二重袋になっており、真空パックを利用してあるのでパイ生地とクリームの鮮度が高いレベルで保たれています。
賞味期限の実験をしてみた結果、完全に解凍されてから1日以上立つとパイ生地は大丈夫でしたが、中のカスタードクリームの味がガクッとオチてしまいました。
折角の特殊放送が無駄にならない様に食べ際は誤らない様にしましょう。
▼手提げ袋も同梱。
こちらは購入数に応じて、適したサイズのものが送られてきてます。
解凍方法&調理方法
お手軽
冷蔵庫で約10時間緩慢解凍。
サクサクに
解凍後、食べる前に温めたオーブントースターで30秒加熱。
その後、放熱するとサクサクに。
シューアイスの場合
約90分冷蔵庫で解凍すればお手軽シューアイスに。
どの食べ方がオススメ?
全ての食べ方を比較しましたが、自然解凍後に短時間焼くのが圧倒的に美味しく、サクサクしています。
自然解凍したものでもかなり美味しいのですが、パイ生地の醍醐味は何と言っても歯応えと芳ばしさにあるので、焼くことを推奨します。
管理人が1番美味しいと思った食べ方は以下の方法でした。
グルメの扉流
1.オーブントースター・ガスオーブンを1番高い温度で予熱。
2.確実に温まったら、何も敷かずに30~60秒入れる。
3.ケーキクーラーや網、菜箸などで浮かせて放熱。
濃厚カスタード&ダブルチョコレート
「濃厚カスタード」は「ルパン」のベーシックなシュークリームであり、甘味とバニラの香りが控えめなカスタードクリームは小麦粉と卵の風味もしっかりと楽しむことが出来ます。
カスタードクリームと記載されていますが、舌触りがかなり滑らかなのでディプロマットクリームというホイップクリームを加えたものであり、脂肪分が強くなりすぎない様にホイップクリームの割合は少なめにしてありますね。
クリームが最初から入っているのにも関わらず、想像以上にサクサクした仕上がりになっている所であり、何処を食べてもサクサク・ザクザクとしており、口溶けも非常に良いです。
「濃厚カスタード」は他のシュークリームと比べてもクリームが多くなっており、沢山のクリームを堪能したい人は大喜びでしょう。
▼カットしたもの。
チョコレートソースとチョコカスタードで二層になっている「ダブルチョコレート」は、飽きさせない工夫が細かくされています。
本製品のココア生地はほんのりと苦味がある程度ですが、ココアの風味がしっかりと漂っています。
又、中のチョコレートクリームもクセが少なく、香りが良いクーベルチュールを使っている様であり、上品な甘さの中にも爽やかな匂いが堪能できます。
バニラビーンズと高級なチョコレートにあるフルーツの様な香りが組み合わさることで、ココア生地に負けない芳醇な風味を生みだしていますね。
ほうじ茶&あずき
「濃厚カスタード」にほうじ茶を加え、クリームに黒蜜とあずきをトッピングした和風シュークリームです。
小豆の存在感が希薄なのが残念でしたが、芳ばしさのあるほうじ茶の風味がクリームに加わり、黒蜜が和と洋の架け橋となっているので一体感がありますね。
強烈な和のテイストがある訳ではないので、コーヒーや紅茶、ほうじ茶等と組み合わせるよりも緑茶や抹茶と一緒に楽しむことで、「ほうじ茶&あずき」の繊細な味わいを引き出すことが出来ます。
全体的な共通点になりますが、パイ生地のトップには砕いたクッキーの様なものを散らすことで、カリッとした食感もあります(クッキーシューと似ていますが、そこまで自己主張していません)。
キャラメルりんご
こちらに入っているカスタードクリームにはキャラメルソースが掛けられており、一口大のリンゴのシロップ煮が入っているので満足感があります。
この手のリンゴのシロップ煮にはシナモンが効いているものが多いのですが、「ルパン」ではキャラメルソースを使っているので、シナモンを控えめに使用しています。
その結果、穏やかな香りかつ芳ばしさがあり、卵の風味を邪魔していません。
▼中心部のがキャラメルソース。
リンゴのシロップ煮はくし切りにしたリンゴを5mmぐらいの厚さのいちょう切りにカットしたものであり、歯応えがしっかりと残っているのでシャキシャキとした食感を楽しめます。
多くのカスタードアップルパイよりもパイ生地はサクサクとしており、リンゴの歯応えと出来立てに近いクオリティのカスタードクリームが組み合わさることで、非常に完成度が高いスイーツになっていますね。
総評
おにぎり、シュークリーム、最中は自分で仕上げるのが至高だと思っていたのですが、こちらのシュークリームは引けを取らない出来立ての歯応えを堪能することが出来ます。
パイ生地を使ったシュークリームはクリームとの兼ね合いからクドくなる商品が多いのですが、ディプロマットクリームのホイップクリームの割合を少なくすることで、パイ生地に使うバターともケンカをしていません。
店で購入する様なサクサクとした食感に加え、上品な甘さと豊かな香りを持つ「ルパン」の「シュークリーム」は病み付きになる魔性の冷凍シュークリームでした。