お好み焼きの粉はあまりがち...
家庭でお好み焼きを作る際には旨味や調味料などが既に入っているお好み焼き粉を使う人が大半だと思います。
しかし、そこまで美味しいという訳でもなく、粉をあまらせて捨てることも珍しくない商品にもかかわらず、お好み焼きの生地を手作りしている人はあまりいません。
そこで、今回は大阪風のお好み焼きの生地の作り方を紹介します。
大阪風の生地用にレシピは作成していますが、広島風の生地に使ってもそれなりに美味しく食べられます。
材料(4人前)
A
薄力粉 300g
卵 2,3個
茅乃舎だし 2つ
山芋 30~60g
水 300~400cc(要調整)
B
キャベツ 適量
C
油 適量
好みの具 適量
お好み焼きの美味しさの秘密は具材からしみ出た旨味を完璧に吸うこともありますが、重要なのは生地自体の美味しさです。
基本的には和風だしや魚粉などで旨味を補い、フワフワとした生地を作るためにすりおろした山芋やふくらし粉(ベーキングパウダー)などを使います。
ですが、ダシを取って冷ますことは面倒であり、普段あまり使わない魚粉を買っても、余すかもしれません。
なので、手っ取り早く済ませる為に『袋を破って使えるタイプのだしパックを使うことで重層的な旨味を直接生地に練り込む』ことで手抜きをします。
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オススメは当ブログでも紹介している「茅乃舎だし」であり、減塩タイプなら塩を少々足し、通常のタイプなら塩を足さなくとも構いません。
中身を破って使えるタイプのだしパックなら何でも良いのですが、現状この手の料理に使って美味しいのは茅乃舎だしだと個人的には思っています。
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山芋に関してはナガイモやイチョウイモなどによって粘り気や味が違うので入れる量は変わります。
個人的にオススメなのは冷凍食品のとろろを使うと少量の山芋を用意する必要がないので、とても楽して作れます。
手作りレシピを紹介していますが、大手スーパーに行けば冷凍食品のコーナーで取り扱っている店もあるので探してみてください。
作り方
山芋は細かくなるまですりおろした物を入れてください。
今回はオーソドックスな豚玉と豚キムチチーズ味の2種類を作るので、炒めた豚肉を2つに分けています。
ポイント
お好み焼きをふんわりと仕上げるコツとして、『ヘラで押し付けて焼かない』というルールは絶対です。
なので、フタをして中まで丁寧に火を通していきます。
6.再度フタをして弱火~中火で焼く。
店に負けない一工夫
数あるお好み焼き専門店では店ごとに様々な工夫をしていますが、そこまで家庭で気合を入れるのは正直面倒です(笑)。
しかし、薬味に気合を入れている店は少ないのでここではかつお節と青のりに注力してみましょう。
かつお節は関西では香りの強い花かつおが使われていますが、旨味を補強したい人の場合は枯れ節の削り節を使いましょう。
枯れ節は花かつおの原材料である荒節と違って、長期熟成させたものなので、香りは微弱ですが旨味が上になっています。
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青のりに関しては日常的に食べる機会が多いのは本物の青のりではなく、アオサノリなので香りは弱く、旨味も貧弱です。
といっても、品質の良い青のりを使うのは非常に勿体無いです(笑)。
そこで、スーパーで売っているアオサノリを家庭でミキサーにかけると、鮮度が良いのでそれだけでも市販品よりも風味が良くなります。
アオサノリを日常的に使っている家庭ならば一度試してください。
盛り付け
薬味は先述した枯れ節の削り節と手作り青のりを使用しています。
甘みのあるオタフクソースとキャベツから出た水分でほんのりとトロッとしている生地は相性が良いです。
山芋の量ですが、レシピ以上入れると食べた瞬間に山芋の味が主張しすぎて、万人向けのお好み焼きではなくなるので注意してください。
厚みがある様に作るとトロリとした柔らかい生地になり、薄めの生地にするとしっかりとした仕上がりになります。
多めにキムチを入れて、しっかりと味付けをするとソースが無くとも美味しく食べられます。
味はチーズチヂミをしっとりとさせた雰囲気になりますね。
まとめ
家庭で楽をして料理を作るために、様々な調味料や調理器具が販売されたおかげで、美味しいお好み焼きの生地を手軽に作れるようになりました。
お好み焼きを外食すると様々な理由から値段が高く、好きな具を沢山入れると信じられない値段になります(笑)。
お好み焼きは好きなものを入れて焼くという意味なので、家庭で安くて具だくさんのものを楽しんでみてください。