セールスポイント
・日本人好みを追求した新たなカヌレ。
・様々な味わいが楽しめる。
・訳ありカヌレならかなり安い。
クロネコパティスリーと東京カヌレについて
『フランスの伝統的な焼き菓子であるカヌレ、もっと日本人好みにアレンジしてみたい。』という思いから生まれたのが「東京カヌレ」です。
元々は東京下町の老舗洋菓子店でしたが、2019年から愛知県にて純国産カヌレ専門店「クロネコパティスリー」として営業しています。
最近は本格派の料理や菓子が普及したことにより、日本人好みの味を追求した店舗が増えてきており、新規店舗であることから通販に力を入れている傾向にありますね。
年間生産量が多いことから訳アリカヌレの販売も定期的に行っており、特にこだわりがない人やリピーターなどは「東京カヌレB品」も選ぶ人もいます。
カヌレについて
仏国のボルドー地方伝統の菓子であるカヌレはフランス語では「溝の付いた」という意味であり、正式名はカヌレ・ド・ボルドー(ボルドーのカヌレ)です。
カヌレ型と呼ばれるカヌレ専用の溝付き金属型に卵や小麦粉などを混ぜた卵液を注ぎ、1時間ほど焼くことで表面はカリカリで中はしっとり・モッチリとした食感を持つ洋菓子となります。
本来は蜜蝋(蜂蜜を絞った後の蜂の巣)を溶かし、カヌレ専用の型に流し込みますが、バターやマーガリンなどを使う店舗も多くなりました。
独特な食感の正体
カヌレは牛乳を温めてからラム酒やバター、砂糖、卵、薄力粉などを加えてから生地を作り、濾してから冷蔵庫で半日から1日程度寝かします。
ここで独特な食感であるモッチリとした生地を作られますが、混ぜすぎた場合や寝かし方が足りないと生地に含まれたグルテンが強固になってしまいます。
その結果、粘り気が多くなり、膨張した空気を生地が逃さなくなり、カヌレ型から飛び出します。
そこで、冷蔵庫に入れて生地を長時間増やすことでグルテンの量をコントロールし、製作者の意図したモッチリとした食感を作り出します。
しかし、グルテンが足りなすぎるとモッチリとした食感が少なく、カリカリとした側面が作れなくなるので、グルテンを減らしすぎれば良い訳ではなく、理想の食感を作るのが難しい洋菓子です。
レビュー
今回紹介するのは「クロネコパティスリー」の「東京カヌレ」です。
購入できる全てのフレーバー「バニラ」「生チョコ」「抹茶」「ストロベリー」「ハニーリッチ」「塩キャラメル」の計6つを注文しました。
▼色々な商品を注文。
「東京カヌレ」だけではなく、他店の和菓子や洋菓子なども取り扱っています。
同梱可能なので様々な冷凍スイーツをまとめて購入するとかなりお買い得です。
右側の茶色い箱が東京カヌレの化粧箱となっています。
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食べ方の基本
1. 常温解凍で2時間
2. 冷凍状態から電子レンジで40秒程度加熱
ワンランクアップする方法
解凍後にオーブントースターで3~4分加熱してから冷蔵庫で冷やすだけで大抵の冷凍カヌレは美味しくなります。
公式では自然解凍でもサックリ食感と記載されていますが、そのままの状態ではカヌレらしい表面のカリカリ感は弱いので、オーブントースターで仕上げに焼くのがオススメです。
カヌレは常温保存することが出来る洋菓子の1つですが、やはり焼き立てが一番オススメという洋菓子店は多くあります。
写真ではアルミホイルを敷いていませんが、焦げる場合や焼き網にくっつく場合にはアルミホイルを使うことで対策できます。
バニラ(右)&生チョコ(左)
ぼかして撮影してしまいましたが、背景の猫が背伸びしている姿が描かれているものが個別包装の袋であり、職場や友達に配りやすいと好評です。
全体的な特徴としては洋酒を使っている量が少なく、蜜蝋を使っていないので、昔ながらのカヌレを好む人には物足りないかもしれません。
又、本場フランス仕込みのカヌレと比べるとモッチリ感は若干弱く、ふっくらとした感じがやや強めに感じますね。
だからこそ、「クロネコパティスリー」では「本場カヌレ」ではなく、「フランス焼き菓子をアレンジ」と記載しています。
しかし、表面のカリッとした歯ごたえとモチモチとした弾力はカヌレそのものであり、日本人好みを目指した結果は十分表れており、かなり食べやすい印象を持ちました。
▼カットしたもの。
「バニラ」は王道の味わいですが、ラム酒の香りが控えめであり、油脂類にバターを敢えて使わないことにより、サッパリとした仕上がりとなっています。
代わりにバニラビーンズの香りはそれなりに感じられ、子供でも美味しく食べられる様になっています。
全体的に食べやすさを目指していることもあり、「生チョコ」に使われているチョコレートの量も控えめであり、甘さは上品です。
カカオの風味が穏やかな分、素材の味が優しく広がっていき、後味は軽やかですね。
抹茶
見た目からわかると思いますが、お茶が多く使われているので風味が豊かであり、独特の旨味があります。
この商品の秘密は抹茶だけではなく、茶葉も使っていることにより、香りが良いにも関わらず、苦味・渋味があまり強くありません。
クセがないブレンドをしている為、他の商品と同様に甘味もそこまで強くはありませんでした。
ストロベリー(右)&ハニーリッチ(左)
いちごの果汁をしっかりと練り込んだ「ストロベリー」は色合いが鮮やかであり、見栄えがとてもいいですね。
いちごの香りとカヌレの香ばしい表面との相性が良いのですが、他のフレーバーと比べると少々印象が弱かったです。
元来、蜜蝋を使うことからカヌレと蜂蜜との相性は抜群であり、「ハニーリッチ」には蜂蜜以外にもバニラの香りを少々加えることで重層的な味わいになっています。
「バニラ」と比べると甘さが少々控えめになっており、個人的には「バニラ」よりも「東京カヌレ」の性質と合っていると感じました。
塩キャラメル
カットしていないので分かりづらいかもしれませんが、キャラメルソースがしっかりと入っています。
不思議と卵の味が強く感じられ、キャラメルはほろ苦さがあり、やや大人の味わいとなっています。
ソースだけではなく、生地にもキャラメルソースが練り込まれており、ほのかな塩が味のバランスを整え、ほのかな甘味を引き立てています。
総評
日本人好みのカヌレを追求しており、全体的に食感や味わいから今までカヌレに手を出したことがない人でも食べやすくなっています。
逆に言えば、本格的なカヌレが好きな人には酒の香りやバターのコク、モッチリとした歯応えが足りなく感じるでしょう。
注文する前に自分の好みに合わせて「クロネコパティスリー」の「東京カヌレ」を選ぶか、他社の製品を選ぶかを考えると良いでしょう。
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