【レビュー】白カビトリュフサラミ|トリュフ好きのための濃厚仕立て|サルチス

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トリュフサラミ、サルチス、salcis、人工香料不使用、パッケージ

セールスポイント

・人工香料ではなく、本物の黒トリュフを使用。
・トリュフの香りが凄まじい。
・塩気がマイルドなのでサラミの味がわかりやすい。

SALCIS(サルチス)について

1941年にイタリアのトスカーナーに創業された「サルチス」社はトスカーナー州の伝統的な製法を守り続けている製品を作っています。

定番の生ハムやコッパ(豚の首肉で作られた生ハム)、ペコリーノロマーノ(山羊乳の白カビハードチーズ)、サラミなどを作っており、現在は初代と2代目で共に会社を経営しています。

サルチスのトリュフサラミについて

トスカーナー地方の伝統的なサラミは豚挽き肉にサイコロ状にカットした脂を混ぜ合わせ、黒胡椒の粒を加えて作っているのが特徴となっており、「サルチス」では伝統に習った製法を踏襲しています。

その上で「サルチス」のサラミは塩分が少々控えめであり、肉自体の旨味と香りを楽しむには最適な商品となっています。

トリュフは人工香料の出来が良く、リーズナブルな製品も日本でも多数販売されていますが、こちらのサラミでは全て良質なトリュフを『これでもか!』というぐらいに使っているのが人気の秘訣です。

サラミとカルパスの違い

サラミは豚肉や牛肉の挽き肉と脂肪の塊をブレンドし、香辛料や酒などを加え、腸詰めにしてから長期熟成させたものです。

カルパスは格安で販売されており、豚肉や牛肉も使っていますが鶏肉をメインに使用しているものが多く、更にでんぷんを加えることでかさ増し&保存製を高めています。

細長い一口サイズのものがカルパスという訳ではないので、原材料を見て判断するのが良いでしょう。

サラミはイタリア発祥ですが、地方によって味は異なり、ドイツやスペイン、ハンガリーなどの国ごとに様々なサラミがあります。

レビュー

今回紹介するのは「サルチス」の「サラミトリュフ」です。

▼パッケージです。

トリュフサラミ、サルチス、salcis、人工香料不使用、パッケージ

メインの材料は豚肉、食塩、ワイン、黒トリュフ、ブラックペッパーです。

加工品で黒トリュフが多いのは、時間が経っても香りが飛びにくく、加熱しても風味が残るからです。

▼長期熟成させてある定番の白サラミです。

トリュフサラミ、サルチス、salcis、中身、カビはうっすらとしている

開封すると驚くほどトリュフの香りがバッと広がります。

白サラミはたっぷりと白いカビが付いているイメージが強いと思いますが、この手の商品は日本の鰹節と同様に出荷する際に拭き取っているメーカーもあります。

なので、初めて本格サラミを購入した時に『白カビがほとんどついてないから偽物!』というレビューをする人を偶に見かけますが、その様なことはありません。

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色々とサラミを試している所ですが、白カビがたっぷり付いているサラミはカマンベールの様な風味が強くなる為、トリュフの香りを活かす為に白カビの付着量を抑え気味にしているのかもしれません。

▼シンプルに食べるのがオススメ。

トリュフサラミ、サルチス、salcis、盛り付け、美味

封を切っただけでも香りがする本製品ですが、食べてみると人工香料では味わえない鮮烈な黒トリュフが楽しめます。

かなり強い風味の為、トリュフに親しみがない日本人にとっては苦手だと言えるぐらいに芳醇ですね(笑)。

「サルチス」のサラミは初めて食べましたが、国内・海外問わず比べると塩気はマイルドであり、サラミを単体で味わうのに特化している様に感じました。

肉の旨味がしっかりとしており、脂の口溶けと風味が詰まっているサラミトリュフとしては最高峰と言えるレベルですね。

総評

日本ではトリュフというと飾り程度の店が多く(捨て値で販売されているクズトリュフが多数)、かなりの高級店でないと本物の香りと出会うことはできませんが、この商品ならば簡単に本物と出会えます。

ただし、ふんだんな香りが逆に通向けになっているのでトリュフとサラミの両方が好きな人にオススメします。

塩分が控えめなサラミであり、トリュフの香りを楽しむ商品なので、基本的にはシンプルにそのまま食べることで本領を発揮します。

こちらの商品はハイ食材室という輸入ショップで取り扱っており、グルメの扉では同店舗の商品を複数紹介しているので、同梱するものに迷っている場合はこちらを参考にしてみてください。

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