【レビュー】尾西食品アルファ米|期限5年・スプーン付|尾西食品|アレンジ方法も紹介

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尾西食品、アルファ米製品一覧

企画内容について

今回は長期間の調査になりますが、非常食の実食レポートを作ってみることにしました。食事はサバイバル時や非常事態時のときにはメンタル面でも深く影響します。

なので、様々な観点から1つの商品ごとに焦点を当てて、この記事を読んだ人の参考になれば嬉しいと思って執筆しています。

▼対象商品はこちらの画像にあるものです。

大量の非常食を食べ比べ

今回は「尾西食品」の「アルファ米」を紹介します。

メーカーと商品の特徴についてまとめてあるので、他の非常食の記事と見比べて家庭ごとに相応しいものを探してください。

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商品データ

・賞味期限は5年。
・味は12種類とバリエーションに富む。
・調理は湯で15分、水で60分。
・パックの中にスプーンがついている。
・値段は350円前後。

尾西食品について

最新の技術を用いた食の機器管理全般に対応する企業である「尾西食品」では様々な非常食用や災害対策の食料を取り扱っています。

アルファ米で作られたご飯やおにぎり、3種類の味わいが楽しめるパン、クッキーなどと長期保存が可能な食品を多数製造しているのが特徴です。

アルファ米(アルファ化米)とは?

『そもそもアルファ米って何?』と思った人も多くいると思いますが、ざっくりと言うと以下の様になります。

炊かれた米を高温で乾燥させることにより、品質の低下を防ぎつつ、長期保存を可能にした上、水を足さずともそのまま食べても消化吸収出来る米。

かつては保存食と言えば乾パンぐらいでしたが、1995年の阪神・淡路大震災の時に『米が食べたい』というニーズに答えて、アウトドア用品として販売されていたアルファ米が被災地に届けられた際に、好評だった為、新たな日本式備蓄食の代名詞となりました。

尾西食品のアルファ米の特徴

アルファ米は様々なメーカーが製造していますが、「尾西食品」では12種類の味わいを楽しむことが出来、カテゴリーとして分けるとこの様になります。

白ごはん   「白飯」

おかゆ    「白がゆ」「梅がゆ」

もち米    「赤飯」「山菜おこわ」

炊き込みご飯 「わかめごはん」「五目ごはん」「松茸ごはん」「田舎ごはん」

洋風のご飯  「チキンライス」「えびピラフ」「ドライカレー」

商品の共通点

・いずれも賞味期限が製造より5年。
・出来上がり量は250g前後(茶碗に軽く2杯、コンビニおにぎり2個)
・カロリーは350kcal前後取れる。
・脂質が少ない。
・水での調理を考え、やや濃い目の塩加減。

商品まとめデータ

緑色の字に注目するとわかりますが、「白がゆ」と「梅がゆ」はシリーズの中でもカロリーがかなり少なくなっています。

これは単純な話で、通常のおかゆ同様に水が多く入る為、ご飯の量が少なく、カロリーが半分程度になっています。

カロリーを重視したい場合はおかゆ以外のアルファ米を避難袋に入れたほうが良いかもしれませんね。

次に青色の字に注目してみると「ドライカレー」「チキンライス」「えびピラフ」はいずれも他のご飯と比べると高い塩分値を指しています。

しかし、塩分の高い食事は味覚が鈍りやすい疲れた状態や汗を沢山かいた日に食べるなどの工夫をすると食事の満足度があがりやすいです。

特定原材料7品目と特定原材料に準ずる20品目、計27品目のいずれかが入っているものは表にて赤字で「アリ」と記載しています。

「尾西食品」ではアレルギー対応製品は完全に隔離された専用の作業場を使用しており、アレルギー物質のコンタミネーションは極めて小さいとされています。

アルファ米ではありませんが「尾西食品」のライスクッキーは保存食とは思えないクオリティでありながら、特定原材料27品目が使われていないので優秀です。

レビュー

今回紹介するのは「尾西食品」の「ごはんシリーズ」です。

すべて紹介するとものすごく単調な記事になりやすいので、調理方法や工夫などについて焦点を当てていきます。

▼すべてのパッケージを並べたものです。
尾西食品、アルファ米製品一覧

▼アルファ米の基本である白飯をまずは試しました。
尾西食品の白飯、パッケージ

▼スタンドパウチなので、立てて使うことが出来ます。
スタンドパウチの中にはスプーン

スプーンの他に乾燥剤や一部のアルファ米には調味料が一緒に入っているので取り出してから調理してください。

スプーンはコンビニのものより小さめになっています。

▼注水線までお湯を入れて、可能な限り空気を抜いてチャックしました。
アルファ米に水を注いだら封をする

水やお湯を入れた後に30秒程かき混ぜて、水気が濁ってトロミが出るぐらいまで行います。

▼お湯の場合は15分で完成します。
アルファ米はキレイに戻る

先程の画像ではわかりにくかったですが、矢印の下の線が注水線になります。

折角なのでそのまま食べましたが、器としても使いやすく、保温性が高いので温かいですね。

肝心のアルファ米ですが、味は普段食べているご飯とはだいぶ変わっており、芯が残っているような食感に加え、甘みが少ないですね。

なので、水気のある煮込みハンバーグやカレーと組み合わせるとトロミが加わることで食感と味の改善を行うことが出来ます。

▼こちらは「わかめごはん」を水で調理したものです。
尾西食品、わかめごはん

さっきの「白飯」では硬さが気になったので、注水線よりも少し上まで水を入れ、柔らかく仕上げています。

水での調理時間は60分ですが、ここで一旦味見をしたら、お湯の時よりも少し戻っていない感じがしたので、70分に延長しました。

10分長く置くだけですが、食感の改善とほんの少しですが甘みが出てきたように感じました。

「わかめごはん」の味はアルファ米の要素を抜かせば、市販のわかめごはんと遜色ないですね。

▼「山菜おこわ」をお湯で20分調理しました。
尾西食品、アルファ米の様子

「白飯」の時に硬かったアルファ米を改善するために調理時間を5分伸ばし、「わかめごはん」と同様に少しだけ水分を増やしています。

もち米が使われているという理由もあるかもしれませんが、ツヤが少しあり、最初に食べた「白飯」よりもアルファ米が美味しいですね。

ただし、もち米が使われている場合には吸水率が高い様なので柔らかめに出来る様なので、水分は通常の分量の方が良さそうですね。

おこわとしての味も良く、もち米の方がアルファ米には適している可能性を感じました。

▼もち米で作られている赤飯を水で調理しました。
尾西食品の赤飯にごま塩

「山菜おこわ」がよく出来ていたので、今度は同じもち米である「赤飯」を通常の水分量で60分浸けました。

水でももち米のアルファ米は比較的芯が残らない感じがし、注水線と同じ量でもモチッと仕上がります。

赤飯には付属された塩がついているので塩分量を調節できるのが便利です。

コンビニの赤飯より少し味が落ちますが、小豆ともち米の食感は他の非常食にはないので嬉しいですね。

▼「尾西食品」の商品を買った時に同封されていたレシピ帳です。
尾西食品、非常食を美味しく食べる、レシピ帳

今まで紹介してきた調理方法の参考にもしており、様々な作り方やアレンジの仕方が書いてある便利な説明書の様なものです。

この中でリゾットがあったので同じ水分量で作ってみました。

▼チキンライスをリゾット風にお湯で作ります。
尾西食品、チキンライスを調理

最初に注水線通りの水を入れてよく混ぜます。

▼100cc足すと米は完璧に見えなくなります。
尾西食品、線までしっかり水をそそぐ

通常は160mlですが、ここではプラス100の260ccで作っています。

▼出来上がったものがこちらです。
尾西食品、チキンライスを盛り付け

パッと見てみると今までの中で1番お米が美味しそうな感じになっており、瑞々しいのがわかりますね。

食べてみた所、中途半端な雑炊のような歯ごたえだったので、個人的には通常の水分量の方が美味しいと思いましたが、高齢者向けにという意見には賛成でした。

チキンライスの味はちょっと味の薄いチキンライスでしたが、通常の作り方で作ればそれなりの味が期待できたと思います。

実は消化が良い

『お腹の調子が悪い時に』とレシピ帳には記載されていますが、普段の食事で食べる炊き込みご飯やチキンライスなどとは違い、保存性と味の品質の向上を図るために、脂質がほとんど入っていません。

なので、脂質が少ないゆえに消化吸収も比較的効率よく行え、更に水分を増やし、柔らかくすることでより良くなります。

脂質の含有量が気になる人は先程の栄養成分表示の一覧で脂質を確認するとわかります。

▼「えびピラフ」に「カレー」をかけるという手も。
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この記事でも紹介したもの同じ構成で、通常の水分量で作った「えびピラフ」に「ハウス」の「LLヒートレスカレー 温めずにおいしい野菜カレー」を常温でかけました。

味付けご飯を使うことで彩りがキレイになり、インスタにあげても問題無いクオリティに見えますね(笑)。

アルファ米はお湯で作った場合でもやや芯が残った感じがあり、モチッとした食感が弱く、米自体の美味しさはイマイチです。

ですが、サラリとしたカレーだとかえって丁度いい具合になり、食感がだいぶ改善される上に、「えびピラフ」に含まれているチキンと魚介パウダー、そしてエビの旨味が加わるので味も向上します。

ただし、両方共塩気がしっかりと効いているので、電子レンジで加熱してから食べたら塩気が少々強いと感じました。

「サタケ」のアルファ米「マジックライス」との比較

サタケ、マジックライス、ドライカレーのパッケージ

アルファ米を出しているメーカーは幾つかありますが、売れ筋なのが「尾西食品」と「サタケ」のものになります。

こちらの製品はリゾット用の注水線がありますが、今回は通常の作り方で調理していきます。

作り方は今までのアルファ米作りを踏まえ、注水線よりやや上目の水分にし、しっかりと混ぜてから、封を閉じ、規定時間より長い80分で作りました。

こちらの「ドライカレー」はカレー粉が強めになっているので、アルファ米の物足りさなをカバーしていますね。

マジックライス、ドライカレーを盛り付け

しかし、肝心のアルファ米はそこまで大差がなく、重要なのは『水を注いだらよく混ぜ、規定時間より長めの調理時間を取る』ということがわかりました。

上記のことを踏まえると、好みの味や送料などを考慮して好きな方を購入するのが良さそうです。

総評

日常でアルファ米を食べると常日頃食べている白飯がいかに美味しいかわかります。

しかし、「えびピラフ」や「チキンライス」などの洋風ご飯や「わかめごはん」や「山菜おこわ」などの和食の味は手軽ながらも日常を思い出すことが出来る味わいです。

主食が米である日本人にとって、アルファ米は備蓄するべき保存食の1つと言ってもいいですね。

その上、5年間の賞味期限である保存性、水分量が少ないことによる非常に軽い携帯性はアウトドアやキャンプなどでも消費しやすいのが魅力的です。

12種類の味すべてを備蓄する必要性は感じないので、気になる商品を試食し、好みのものを数種類セットで用意するのが良さそうです。

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